「知る」について

「VR Architecture Award(VRAA)」では、前回の「第0回VR建築コンテスト」から、「建築」ではなく「Architecture」という言葉を採用しています。

ここで用いる “Architcture” は狭い意味での建築ではなく、空間の「アーキテクチャ=構造・仕組み・設計思想」を表します。

かつては、建築の様式や構造などを指し示す言葉として使われていた「Architecture」は時代を経るにつれて、IT分野における設計の思想、近年では社会設計を意味する言葉としても使われるようになっています。つまり「Architecture」は既存の分野を超え、拡張してきた言葉です。そんな言葉はこれからも既存の枠組みを超え、拡張し続けていくのではないかと思います。

VRAAは、いまだ見ぬ “Architcture”を模索する、ひとつの冒険です。

「知る」では、これまで建築の分野で考えられてきた「Architecture」の試みを掘り起こし、紹介していきます。
建築の分野ではインターネット以前より、物理的な意味での建築ではなく「アーキテクチャ=構造・仕組み・設計思想」 が考えられ、さまざまなかたちでの創造性が発露されていました。

現実と呼ばれる「実空間」とインターネットが拓いた「情報空間」が融合し、「新たな3次元空間」が生まれようとしている現在。
ここでの紹介を通して、改めてそれらの試行が、既存の分野を超え、VRAAのみならず来る未来との接点やヒント、みんなの創造性のインスピレーションとなれば幸いです。